ハイになる前に

「心ならもう決まってる 僕の前を僕の影が征く」

【こねた】夢に出てくる人

夢の話は面白くないと相場が決まっているが、そこをぶっちぎって、今朝の夢

*

職場、シャワールームと洗面所と給湯室が一緒くたになったみたいな空間で、同僚たちと着替えや何かの後片付けをしている(※現実世界ではそんな職場にいたことはないし、同僚たちも未知の人々)
そのうち数人の同僚たちは、なぜかテロッテロに輝くシルクサテンみたいなパジャマを着ていて、きゃっきゃ見せあいこをしている
みんな今の朝ドラ「ひよっこ」に出てくる時子みたいに、背がとても高くスラッとしている
わしにも見せに来て、キレイでしょ〜と言うので、いいねえ、と答えると、時子は
「5・ま・ん・え・ん♡」
とウインク、その場の女子はみんな「きゃあ〜〜〜〜〜」「さっすが〜〜」としびれあがり、わしもおつきあいでしびれあがっておいた
すると時子が「私のこれ、着てみなよ!!」とパジャマ上を脱ぎながらわしに勧めてきたが、パジャマとはいえ時子の服は到底着れるサイズではないので、イヤイヤイヤ無理無理無理、着らんね着らんね、と丁重にお断りする
そうお?と時子は引き下がり、わしは引き続き後片付けのためにシンクへ向かう
そこには同僚が2人、片方はさっきのパジャマ見せあいこの数人のうちの1人
女優のような美貌だがそれを鼻にかけることもなく、汚れ仕事もテキパキ片付ける頼れる人である
彼女らは素手で洗い物に取り掛かっているが、わしは水仕事用の薄手のゴム手袋があるため、あーいいよいいよやるよ、と買って出る
さっそくやろうとしてブラシ?スポンジ?こするものを探すが、使い古しのちびた歯ブラシばかりが見つかり、ちょうどよいものがない
あれ〜?ないなあ〜とシンク下を見たり棚を開けたり、しているうち、ほわっ…

 

 

と、目が覚めた

 

目が覚めてからしばし、

「ああっ………今の人、めっちゃくちゃ知ってるのに、誰やっけ…!!!」

シンクにいた、テキパキ美人の同僚
他はみんな知らん人やったけど、あの人だけは知っとるぞ!!
知っとる!!知っとる!!!!うあ〜〜〜〜誰やったかいな…!!!

目を閉じてももう、あの妙な給湯室には戻れない
でもツヤッツヤのシルクサテンのパジャマを着た姿は、まだくっきりと頭に残っていた

ベッドの上でう〜ん…う〜〜ん……と唸りながら記憶を遡るが思い出せない
時間も迫ってきて、仕方なく朝の支度を始めた

*

ガチャガチャやっているうち、急に思い出した

「あっ…小沢さん(仮)や…」

あれはかれこれ10数年前、都内で働いていた時の社員さんだ

その職場には、同じ漢字で読みが違う苗字の人が2人いた
「小沢」と書いて「おざわ」さんと「こざわ」さん
どちらもわしとは違う部署の人で、あまり絡みがなかったせいか、わしはいつもこんがらがり、とうとう、覚えられずじまいだった
というか、最後頃には覚えた気がするが、時が経った今はまた忘れてしまった
同じフロアで働いてるのに何で覚えられないの、と、友達に笑われたような記憶もある

小沢さん(仮)は、六本木ヒルズに住んでるんだよ、と同僚の誰かが言った
六本木ヒルズって住めるの、と聞いたら、同僚は「賃貸がある」と教えてくれた
へええ〜〜〜、高いんだろうねえ〜〜、などと会話した

…と、この程度の情報しか覚えてないくらいの、うっす〜〜〜〜い間柄の人、だったのだが、なんでまた10数年経ってからこの人が夢に出てくるのか???
結局覚えられなかったので、思い出すにしても脳内で「おざわ…orこざわさん…」といちいち散らかるし…
確かに美貌の人ではあったが、わしはなぜか行く職場行く職場にいつも目をみはるほどの美貌の人が1〜2人いる人生だったので、特段この人だけが印象深かったわけでもないし、ぶっちゃけ会話したのも数年勤めた中で数回程度ではなかったか

幼い頃から、夢は当然フルカラー、荒唐無稽にして奇想天外、描写は微に入り細を穿ち、心の機微ひとつ見逃せないような一大絵巻を展開するタイプであるが、ときたまこうやって日頃は忘れ去ってしまっているような人が出てくると、ちょっと不思議な感興を覚える
思ったより、自分はその人のことを記憶にとどめているのだな、と、振り返るような気持ち

*

夢占いは好きで幼いころからいろいろ読んだ
今も夢に出てきたものをあれこれ調べたりして悦に入るが、いつも話半分である

白蛇は金運と言われても、どういう形で出てきたか、自分が白蛇をどう思っているかによって違ってくるだろうに、そのへんの解釈は自分でカバーしなければならず、それなりに面倒である
歯が抜ける夢は身内に不幸が…と祖母に何度も言われてきたが、歯が抜ける夢を見たあと身内に不幸が起きたためしがない
第一、それならあの頃毎晩のように見た、口の中に抜けた歯が後から後から溢れていっぱいになる、みたいなのはどう考えればよいのだろう
(それでもあの頃は、歯が抜ける夢を見ると毎回、目覚めた布団の中でヒヤリとした不安に襲われたものだった)

ユング夢分析も、読んでみてなるほどと思う部分はあっても、わしの見るような複雑怪奇過ぎる大長編ドラえもん夢は、なかなか適用できない(めんどくさい)
先ごろツイッターで話題になった、汚すぎるトイレの夢なんか、見る人は多いようだが「同じような夢を見る人が多いなんて、不思議だネー」以上のこと、何か言えるもんなんだろうか

寝ている間にこれほどくっきり見せられるものに、人が何かを見出したいと思う気持ちは分かる、わしも見出したい
しかし、現実世界では名前の読み方すら覚えられなかった小沢さん(仮)が、この10数年忘れ果てて生きてきたわしの脳内で急に鮮やかに再生されても、わしは何も受け取れない
へー、不思議だネー、と長いストーリーを思い返し、殆ど使われてないという脳の大部分を走り抜ける電気信号に思いを馳せる
どんなに長い夢を見たとしても、日頃使ってない大量の脳を使うから、実際に見てる時間は数秒らしいよ、というような話を思い出す

…夢占いが好きすぎて、いろいろ見まくった挙句こういう境地に至っていても、あまりに面白い夢を見た時はつい、寝起きにスマホに書きなぐる(昔は起きてすぐノートに書きなぐっていた)
夢は全く見ない、もしくは起きたらすぐ忘れてしまう、という人もいるので、これはわしに備わったアトラクションのひとつかな…という気でいる

叶うことなら、若い頃よく見た、空を飛ぶ夢をまた見たい
うーーーん、と力を込めると、数センチ浮いた状態でヒューッと移動できたり、念じれば高い空中を自由に飛び回ったりできる
仲間うちではそういう夢が見れる状態を「夢師」と呼んだが、これは明晰夢(夢の中で「これは夢だ」と分かる夢)よりよほど面白い
前日の夢の続きが見れるという人もいたが、わしは一度起きてしまったら絶対に続きは見れないタイプである

*

…夢の話、面白いのは自分だけで、やっぱり面白くないね
こんなに面白いのに、なんで面白くないんだろう…??
やっぱりどこまで行っても誰とも共有できんからかなあ??
手をつねって、どれくらい痛いと思ったか選手権、みたいな、無意味さがあるからかなあ…

※仮名です※仮名です

名札に入れた夢

最近の小学生の名札は、防犯上の観点からひっくり返せる仕様になってるとか、そもそも登下校時につけさせないとか、いろいろあるようで
まあそれも仕方ない、様々な要因から子どもを守る方法も多様化してきているということで

ところで、団塊ジュニア世代のわしの小学生時代は当然、名札はバリバリの安全ピン装着、年がら年中針が刺さっている服の左胸はみんな穴だらけであった
子どもを狙った犯罪も当然あったが、名札によって犯罪者に名前が知れるかも、みたいなことはそれほど問題視されてはいなかった(都会のことは知らないが※当方宮崎育ち)
なので子どもたちは全員、のんきに名札をぶら下げて登下校していた
名札を忘れた日はなんとなく左胸がスースーするような錯覚まで起こすほど
(ちなみに名札忘れは忘れ物の中でもちょっと重い「忘れ物」だった
体操服や給食着忘れは、それがないと授業参加や大事な役目が果たせなくなる重さがあったが、名札忘れは別にそれを使って何かをするわけではないのに、体操服や給食着を忘れたのよりも強い罪悪感があった
なんというか、人としてなってない!みたいな雰囲気…?わしだけかもしれんけど)


そんな名札に、小学生だった我々は実にいろいろなものを入れた
学校名が印字または縫い取りされた紙や布の名札が、柔らかいビニール製の入れ物に入っているわけであるが、その紙や布以外に、ものを入れるのが鬼流行っていたのである
何を入れるかは、地域学年によりいろいろあろうが、わしの小学生時代に席巻していた代表的「名札に入れるもの」を思い出した

◯匂い玉(香り玉)*1

だいたいこんな感じの瓶入りだった

名札に入れるものNO.1といえばこれ(なのか?)
よくあるのは、直径2〜3mmくらい、表面はすりガラスのようで、材質はゴム?樹脂?よく分からないが、楕円形で半透明の小さな粒で、いろいろな香りを放つ不思議なブツだった
なんか、ファンシーショップ*2とかで、小さな小瓶とか、細長いシャー芯入れくらいの入れ物に入ってたような記憶
我々の頃はもっぱらフルーツの香りやら花の香り、色もとりどり、それらを好きなように名札に入れ込んだ
入れすぎて名札が丸く膨らみ、何かの拍子にボロボロボローっとこぼれてしまう人もいた
見かけない色のものを入れている人がいると、どんな香りがするのか気になったりした
また、見たことのない色や香りのものがないか、文字通り鼻を利かせながら店頭をうろついたものである

そんなある時、わしは親に一風変わった匂い玉を買ってもらった
それはいわゆるファンシーショップではない店で売られていて、布の袋がついていた
開くと、よくある半透明のゴムっぽいすりガラス風ではなく、粉っぽいというか、ちょっとラムネのように見える粒だった

巾着の高級感…

匂いはそんじょそこらのものではかいだことのないような、えも言われぬ清々しい花の香り、確か風情のある香りの名前までついていた気がする
これは…!!!とテンションダダ上がり、直接名札に入れると溶けてしまいそうな気がしたので(なんせ粉っぽいもんで)、布の袋ごと名札にぶら下げるという荒業に出た
きっと「わ〜!見せて見せて」「うわ〜いい匂い〜!!」と大反響となるに違いない、とほくそ笑んで登校したが、クラスメイトはまるっきり無反応であった
粒が見えてないので当然だった…と思い直し、休み時間に数粒出して改めて名札に投入してみたものの、やはり誰にも気づかれない
この頃には匂い玉が流行りすぎて、みんな何かしら名札に入れていていちいち見なくなっていたし、自分から言わなければ気付かれもしないわけで、コミュ障気味のわしはそんな話題を友達にふっかける度胸もなく、前日MAXまで上がっていたテンションは大空振りに終わったのであった

そしてちょうどその日くらいから、匂い玉そのものの流行がやや廃れていった
わしの変則匂い玉導入は、時期を逸したわけである
しかしわしはその後も後生大事にその匂い玉を身に着け続け(諦めが悪い)、時々開いて香りをかいでうっとりした
この匂い玉には罪はない…みたいな気持ちだったような、気がする

◯アルファベットマカロニ

これは、わしは名札に入れたことがない
ないが、猛烈に憧れていた
確か、上級生の流行が我々の学年に降りてきた、ような記憶
ちょっとカッコいい、スポーツできる、ショートカットが眩しい上級生のお姉さん、なんかが、我々よりちょっと年季の入った名札に入れていた
そして我々の学年でも、特別な人しか入れてなかったような気がする
この特別とは、クラスのカースト上位とか、お姉さんがいるとか、何か特殊な流通ルート(マカロニの…)に顔が利くタイプの人、である

このアルファベットマカロニは、そもそもどこで売られているのかさっぱり分からなかった
スーパーにあるのは、普通の筒状のもの、ねじれたもの、蝶々みたいなの、貝殻みたいなの、車輪みたいなの…
それらとは大きさがまるで違う、なんせ名札に入るサイズなので、3mm×6mmくらい
そして匂い玉みたいに欲張っていろいろは入れず、せいぜい2〜3文字分である
入れられたアルファベットが、その人のイニシャルではない場合、
(もしや、好きな人の…!!!)
とハッとさせられたりする、罪なブツである

宮崎の小学生だったわしには、この粋なアイテムを手に入れる手段がなく、やがて
(アレ、うっかり間違って名札を洗濯したら、ふやけてしまうっちゃなかろか…)
と酸っぱいブドウ理論まで持ち出して執着を断ち切り、なんとかやり過ごした
そのうちアルファベットマカロニを入れている人も見かけなくなったが、後にも先にも、マカロニにこれほど憧れた時期はないと思う

スポーツできる感
実際の宮崎の小学生はみんなこげこげに日焼けしていた

◯スパンコール

スパンコール、わしは未だに憧れがある
この年になっても、机の上にばらまかれたスパンコールの山なんか見たら、ウッ、と胸が締め付けられるような感覚に襲われる(そもそもわしは幼少のみぎりよりキラキラしたものに目がないクチで、スパンコールへの執着もその一環である)

クラス中、目新しいものを見つけるとこぞって手に入れ、それはたいてい袋にザラッと50枚程度ずつ入って売られているので、みんなで交換したりしていた
最初は丸くて六角形の型がついた、一番オーソドックスなものを入れていたが、やがて星型が流行り、続いて花の形、やがて動物の形のものが出始め、わしはトナカイがぴょーんと飛び跳ねる形のものを手に入れた時の感動を未だに覚えている

スパンコールいろいろ

色もとりどり、星型の頃は金銀に単色、大小取り混ぜて色々入れたものだが、やがて大きさは1cm前後のものに落ち着き、虹色のものなどが出てきて、みんな色めき立って集めては名札に入れた

そしてわしは究極のスパンコールを入手した
ミルキーな地色にオーロラ感あふれる光沢が施された贅沢な色で、形はなんとその「トナカイがぴょーん」なのである!!!!
君に、君に出会うために生きてきたよ…!!!とばかりに、これまで我がコレクションの最高位だった赤いトナカイから、そのオーロラミルキートナカイに入れ替えた時の、震えが来るほどの興奮たるや!!!*3

こうして意気揚々と名札にミルキートナカイを掲げて登校したわけであるが、確かクリスマスが終わった頃には、形そのものが時代に乗り遅れているような気がして、当初の熱狂はスン…としぼんでいったような記憶がある…(クリスマスが済んだ途端、トナカイにもツリーにもサンタにも赤と緑にも興味が失せるアレ、この当時からあったっぽい)

降臨…!!!
神鹿かのような勢いで崇め奉っていた

*

記憶に強く残っているものを挙げたが、これ以外にも、紙石鹸とかシールとか、水のりを着色した謎の物体なんかを貼り付ける、なんかもあった気がする

あの頃、躍起になって名札に入れたものは夢と憧れ
これらは大人にはわからない、強烈な「カワイイ!!!」「イケてる!!!」の塊だった
それを調達して名札に入れ込んだ時、それをつけた自分までなんだかグレードアップしたような気分になった

なぜ「名札に匂い玉やスパンコールを入れるとグレードアップ」するのか?
モテたいとかでもなければ(別に匂い玉やスパンコールでモテはしない)、何かのおまじないというわけでもない(Oh My Birthday…)

不思議なことに、自分自身のことなのに、その論理的な繋がりがわからない
大人になったわしには、あの頃のわしの気持ちはもはやわからないのである

でも、その時々で猛烈にテンションが上がり、生まれ変わったような気持ちになった記憶だけは残っている
多分、メイクをしたり、髪型を変えたり、新しい服や靴、アクセサリーを身に着けた時の高揚と同種のものであろう
とはいえ、当時だって、新しい髪型や服やアクセサリーに興奮することはあったわけで、こうした高揚が匂い玉やスパンコールでも発動するのはもう、小学生特有の現象なのかもしれない*4

とはいえ…
こういう不思議なときめきの記憶はいつもキラキラしていて、ある種の酩酊をくれる
時々ふところからそっと取り出して、光にかざして眺めてはまたしまい込む、ガラス玉のようなものだ
みんなそんなものを持っている、これはその中の、ひとつである
もう戻らなくてもいい日々の産物だけど、自分の中で確かに、ただの石が時を重ねて宝石になっているのである

 

ゆめ

*1:「においだま」だとノドにできるという別のモノが思い浮かぶ向きもおありでしょうが、現在は香り玉と言われているものを指して当時の我々は匂い玉と呼んでいて、匂い玉と書いております悪しからず…

*2:見るだけで目に炎が宿り物欲が爆発する魔窟

*3:この、ミルキーっぽい色が珍重される傾向は、ビー玉の色のヒエラルキーと近い気がする、もちろん地域差年代差はあろうが

*4:というか、デコの精神?なのか…?今わし自身があまりデコに興味がないから分からんだけで、デコり感覚がある人には当然の現象なのかもしれない…

【風呂入るのかったるい】入浴中にオススメの気の紛らわし方

毎日毎日、風呂に入るのが恐ろしくかったるい
正確には風呂に入る「まで」がかったるい
入りさえすればスッキリさっぱりして気分がいいと分かっていながら、いつまでも入らない
入ろうと思ってから30分…1時間…
TV見たりスマホ見たりラジオ聞いたり、で気づけば2時間なんてザラ
ツイッターでもこんなうめき声がよく聞こえるので、似たような人は多いらしい

わしは風呂上がりに簡単な風呂掃除までやるので、それもかったるポイント
風呂…うーん…入るのはいいけど掃除がね〜〜…とグズグズ(お得意)
かったるさが頂点に達した日は、今日は掃除パスしよ…と自分をなだめすかすとやっと入れるが、入り終わって自分がさっぱりするとどうしても掃除せずには出てこれない
どうせやると分かってるのに、毎度登校拒否くらいかったるいのは何故なのか

しぶしぶ風呂場に入ってからも、かったるさはまだ続く
頭を洗い顔を洗い体を洗い、浴室を掃除してからお湯に浸かり、あがってお湯を抜いたら最後に浴槽を洗い、さらに肌の弱いわしは風呂上がりにあれやこれや塗り込む必要があり、しかも酷い天パなので念入りなブローが必要…
…などと風呂場のドアを開けてから思い巡らすと、ゴールの遠さに絶望する(※毎日)

そんな、全く気乗りしない入浴でも、終盤の、お湯に浸かる頃にはかなりスッキリしていて、温かいお湯に身を浸す心地よさですっかり極楽気分になっているのも事実
問題は風呂に入るまでと、入ってからしばらくの作業中である

ということで、わしは入浴の冒頭からしばらくは、勝手に以下のような物語を想定して気を紛らわしている
このほど3つ目のスタイルが思い浮かんだので、これを期にメモしておくことにした

(1)風呂に完璧に入る選手権の世界チャンピオンになりきる

自分の入浴の仕方そのものがあまりに完璧すぎて、競技としての世界標準と化している世界にいる前提
例えばわしの場合は、シャンプーを丁寧に手で泡立ててから髪に乗せて、泡をふわふわブクブクにして地肌をゆっくりマッサージ、すすぎはしつこく丁寧に、を心がけているが、そこに自分で解説者の絶賛を織り交ぜた実況を入れる

解説者「出ました、ここでこうして先に手で泡立てておくことが肝心なんですね」
実況者「入浴後に汚れの残り方の審査がありますが、この方法が一番、汚れが落ちることが判明し、今はこの洗い方が世界のスタンダードと化しています」
解説者「彼女が編み出した、一番効率的な洗い方ですね」(※実際は美容師に教わった)
実況者「さてすすぎですが、いつ見ても見事な手さばき」
解説者「汚れの他に洗剤の残り方も審査されるのですが、彼女のすすぎ方だと毎回ほとんど検出されません」
実況者「この選手は肌が弱いんですが、それを逆手に取って完璧なすすぎを追究したんですねえ」

個人的にすすぎが甘いと痒くなったりするから、昔からそうやってるだけのことであるが、ここでは汚れとか洗剤とかの残り方審査があるなど、自分に一番都合のいい審査基準を設けるのがコツである
声はだいたい、オリンピックとかの実況解説の声色が当てられている、脳内で
実況はうまいNHKアナ風、解説はかつての第一人者で今は指導解説者の素人っぽい声の出し方の女性である

もともとは、すごく急いで風呂に入らないといけない時に、自分を急かす目的で始めた実況入浴だった
当時は入浴の仕方というよりタイムが重要視されていて、実況の文句もたいてい「すごい速さだーーー!!」とかだった(そしてそれはすごく効果があった)
今は主に風呂のかったるさを紛らすためのストーリーへと変遷を遂げているが、今でも早く風呂を済ませたい時は実況一択である

ちなみにこの実況、さすがに声には出していない
いないが、頭の中ではもう実況と解説がガンガン鳴り響いていて、うるさい
あと実況解説の2人は入浴中の映像を見ながら話しているが、基本的にこの競技は全裸で行われるため一般への中継放映などはされない、ていうか誰も見てない、わしの脳内競技なので

風呂上がりの掃除も審査対象

(2)意に染まぬ結婚を強要され城を逃げ出し、出で湯の森の中でたくましく生きる姫になりきる

読んで字のごとく、高貴の生まれの姫君なのに、なぜか狩りなどを行い自活できている(その辺は深く追究していない、風呂と直接関係ないから)
大体、乳母が姫君の利用する森の出で湯まで赴き、姫様に帰ってきてほしいと懇願するところから物語が始まる

乳母「姫様、かのお方ももう他の姫君とご成婚あそばされましたし、ここらで城にお戻りいただくわけには参りますまいか…」
姫君(石鹸で体を洗い)「乳母、そちの思いもわかるが、私はもはやこの森で生きていくと心に決めたのだ」
乳母「しかし姫様、このような里にほど近いところでお暮らしでは、今に里の者どもに見つかってしまいます、ましてやこのように湯浴みなど…」
姫君「ここは動物たちしか知らない隠れ湯なのだ、里の者でここを知る者はいない」
乳母「そうは仰せられましても…」
姫君「見よ、この泡立ち(と石鹸の泡を乳母に見せる)…森で得られるあの石を溶かし込まなければ、このような見事な泡にはならぬぞ」(※デタラメです)

こんなやり取りを繰り返し、やがて乳母は諦めて城に引き揚げていく
姫君が城を出たのにはもっと他の理由があるのだが、乳母にはそれを打ち明けていない
その理由についてはわしも知らない、誰か教えて欲しい

この姫君、気が向くとたまにこっそりお城に帰ってきて、お城の超豪華浴室で風呂に入る場合もある

乳母「姫様、お早くなさいませ、人に見つかってしまいます…!」
姫君「何の、新しい侍女を洗っているとでも申せ、しかし流石に城の石鹸は良い香りじゃ…いくつか土産に持って帰りたいものだの」(※姫君は図々しいところがある)
乳母「このようなものでよろしければいくらでも、ああどうか、お早く…!」
乳母は森に隠れて生きる姫君に帰ってきてほしいくせに、こういう時は城の人間から姫君を隠すのに必死である

そもそも森で自活ってどういうこと…

(3)何日も風呂に入っていない旅人になりきる

先日浮かんだ新しい設定だが、話運びは恐ろしく古びている

水も食料も底をつき、フラフラたどり着いた村の入口で、当地の権力者の侍女と出会い、あるじの屋敷に案内される
あるじは贅を尽くした屋敷に客人を迎えて、世界各地の体験談を聴くのが趣味
屋敷のほど近くには源泉があり、湯殿に温泉を引いている
その湯殿はあまりにも居心地がよく、滞在中の客人は丸一日湯殿で過ごす者が居るほど

旅人(シャンプーシャカシャカしながら)「あるじは普段どのようにしてお暮らしか」
侍女「このシャンプーやリンス、石鹸がこの村の特産で」
旅人「ほう、確かにこの香り、この泡立ちは格別だ」
侍女「なんでも、ご主人様のご先祖が、かつて森の魔女からレシピを伝授されたとか」
旅人「なんと…その魔女というのは、先ほど屋敷の裏に見えた森にいるのか」
侍女「…伝説に過ぎませんわ…」
旅人「…ふむ、しかし私も大変気に入ったよ」
侍女「あまりの使い心地に、滞在されたお客人が世界中で宣伝してくださるので、あるじも助かっております。この湯殿もそのために、お金に糸目をつけず設えられたのですよホホホ」
旅人「まさに素晴らしい湯殿だね!この石鹸、もし買えるものなら、これからの旅の伴としてぜひ幾つか譲っていただきたいが」
侍女「お客様はご滞在いただくのでお好きなだけ差し上げます。その後旅先でお入用の際は、一筆お知らせくださいませ。私共の商人は世界中に散っておりますので、直ちにお届けいたしますわ」
旅人「なんと有難い、しかしタダというのは申し訳ない、お値はいくらだね」
侍女「それは今夜のお食事ののち、あるじに何か旅のお話をお聞かせくださいませ、あるじはそれで満足いたします」
旅人「話?それだけでよいというのかね」
侍女「ハイ、この屋敷に辿り着けたお方というのは、もうそれだけで価値がおありなのです…フフフ」
旅人「!?」

旅人の運命やいかに

…みたいなことを考えているうちに、だいたい全身洗い終わる(なのでこの先の旅人の運命はよく知らない)
ここまで来れば勝ったも同然、その頃にはもう「どんなにかったるくても風呂を掃除せずには出る気になれない」のモードにシフトしているので、くだらない物語で無理やり乗らない気をねじ伏せなくても、身体は自動的に動く

かくして今夜も無事、何とか気を紛らわせて入浴を終える
風呂から上がってしまえば、その後の各作業についても風呂掃除と同じでなんかもう、入浴に付随している何かなので、かったるさもなく無意識に手が進む
なぜ入る前と入った後でこうも印象が違うのだろう、風呂掃除と風呂上がりの保湿&ドライヤー…
風呂掃除は別のタイミングでやる人や、風呂上がりの保湿は顔程度で済む人、髪も洗いっぱなしで問題ない人などはまた、違うんだろうか

とはいえ、風呂に入るまで、その一歩が踏み出せない問題の方は、未だ解決策を見出だせず…
なんかいい方法あったら知りたい

【ネタバレ断片感想その3(映画・原作)】この、世界の、片隅、

まだまだ一向に衰えない!自分の中のブームが…!
映画2回見た後に、初めて原作(Kindle版)を読んだところ、またまた思ったことがいろいろあって、いっそのことこれもメモしておこうかな、と…
ちなみに絵コンテ集はまだ見てない!
そしてようやくゲットした劇場用パンフもまだ未見!
なので、そっちを見れば一目瞭然のことをサッパリ分かっていない、相変わらず情報不足のままで書きます…!

※以下映画、と、原作「この世界の片隅に」のネタバレあり感想です
未見の方は見れる体になってからお越しくださいませ※

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【ネタバレ断片感想その2】この、世界の、片隅、

やっとこさ、2回目観てきた

1回目鑑賞後、感想を書いてから原作を、いや絵コンテ集も読むぞ!と意気込んでいたが、結局どちらも見てないままである
気付かなかった場面や、お気に入りのシーンなど、絵コンテ集なら一目瞭然だろうが、映画そのもので補完する贅沢を働いちゃろ、と思ったのである
それはおいしいものをちょっとずつへずりながらよばれたい気持ちに似ている…

ただ、ネットで流れてきた考察や批評、評論なんかを幾つか読んだ
面白かったもの(【注意】以下リンク全てネタバレあり!)↓↓

gendai.ismedia.jp

magazine.manba.co.jp

holozoa.hatenablog.com


2回目は、筋を追わなくていいのでだいぶ余裕ができた
とりとめもなく思ったことを、またまた、原作・絵コンテ集を見る前のお脳で、書き留めておこうかなと…

これを書いたらやっと!やっと原作が読めるぞ!早くしろワシ!!!
(ちなみにパンフはまたも売り切れ…入手できるのか…!)

※以下映画「この世界の片隅に」のネタバレあり感想です
未見の方は見れる体になってからお越しくださいませ※

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【ネタバレ断片感想】この、世界の、片隅、

この世界の片隅に」を見てきた
見終ってから数時間、陶酔のあまりTwitterで感想をわめき続けた
一緒に行ったみゃ様も夜中にKindleで原作を購入、一夜明けた今日は分厚い絵コンテ集を買っていた
原作、当時から凄い凄いとたいそう話題になっていたので、読みたいなあ読まなきゃなあ、と思い続けているうちに、とうとう映画が公開となり…
とはいえ、この際…と何も入れずに見に行って正解だった
あの原作がどのように動くのかを楽しむ視点は得られないが、話の流れを全く知らないままで見るのもまた格別の趣と思われるので、現時点で原作も何も見てない人は、ぜひそのままで劇場へ…

残念ながらパンフは売り切れ
でも映画を見た後、原作も絵コンテ集も見ずに、映画を見ただけの状態で、感想をまとめておきたいと思った
だからこれを書かないと原作が読めない!!早くしろワシ!!!

※以下映画「この世界の片隅に」のネタバレあり感想です
未見の方は見れる体になってからお越しくださいませ※

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いれかわってる〜〜〜!?!?

遅ればせながら「君の名は。」を見てきた

新海誠作品は「秒速5センチメートル」のみ、見たことがあった
アニメとは思えないリアルさと常に発光しているような夢のような景色が同居する素晴らしい背景、そしてそれに伴わない人物のデザイン(※個人の感想です)
物語の救いのなさもエラい言われようだった名作であるが、あれの2話、種子島かどっかの女子が主人公の男子に想いを寄せているんだけど、彼はどこか、自分の知らないところを見て生きている、みたいなのには、グッと来た
そういう目にあったことある女子、少なくないと思う
そういう男子をまばゆく眺めて、まる一年同じクラスにいて、教室の机と机の間の通路を、掃除の時間の渡り廊下を、ただすれ違い続けるだけで終わったことが、ある人は、あると思う
そういう人には、ピンとくる、あの「自分の知らない世界を見て生きている人」

君の名は。」大ヒット!と言われても、フーン、で済むはずだったが、「秒速」2話への信頼感が、なぜかずっと尾を引いていて、なんとなく気が向いたので、見てきた
映画は、劇場で見るのが好きである
背景は間違いなく酩酊を誘う美しさだろうし、解散後のジブリスタッフが入ったとかでさらに一層見ごたえのある画面になっているらしいし

※以下、ネタバレというほどのものではないが、映画見てからの方が、いいっちゃないかな〜〜、くらいの感想です※

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