読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ハイになる前に

「心ならもう決まってる 僕の前を僕の影が征く」

【風呂入るのかったるい】入浴中にオススメの気の紛らわし方

つれづれ 風呂 お絵かき

毎日毎日、風呂に入るのが恐ろしくかったるい
正確には風呂に入る「まで」がかったるい
入りさえすればスッキリさっぱりして気分がいいと分かっていながら、いつまでも入らない
入ろうと思ってから30分…1時間…
TV見たりスマホ見たりラジオ聞いたり、で気づけば2時間なんてザラ
ツイッターでもこんなうめき声がよく聞こえるので、似たような人は多いらしい

わしは風呂上がりに簡単な風呂掃除までやるので、それもかったるポイント
風呂…うーん…入るのはいいけど掃除がね〜〜…とグズグズ(お得意)
かったるさが頂点に達した日は、今日は掃除パスしよ…と自分をなだめすかすとやっと入れるが、入り終わって自分がさっぱりするとどうしても掃除せずには出てこれない
どうせやると分かってるのに、毎度登校拒否くらいかったるいのは何故なのか

しぶしぶ風呂場に入ってからも、かったるさはまだ続く
頭を洗い顔を洗い体を洗い、浴室を掃除してからお湯に浸かり、あがってお湯を抜いたら最後に浴槽を洗い、さらに肌の弱いわしは風呂上がりにあれやこれや塗り込む必要があり、しかも酷い天パなので念入りなブローが必要…
…などと風呂場のドアを開けてから思い巡らすと、ゴールの遠さに絶望する(※毎日)

そんな、全く気乗りしない入浴でも、終盤の、お湯に浸かる頃にはかなりスッキリしていて、温かいお湯に身を浸す心地よさですっかり極楽気分になっているのも事実
問題は風呂に入るまでと、入ってからしばらくの作業中である

ということで、わしは入浴の冒頭からしばらくは、勝手に以下のような物語を想定して気を紛らわしている
このほど3つ目のスタイルが思い浮かんだので、これを期にメモしておくことにした

(1)風呂に完璧に入る選手権の世界チャンピオンになりきる

自分の入浴の仕方そのものがあまりに完璧すぎて、競技としての世界標準と化している世界にいる前提
例えばわしの場合は、シャンプーを丁寧に手で泡立ててから髪に乗せて、泡をふわふわブクブクにして地肌をゆっくりマッサージ、すすぎはしつこく丁寧に、を心がけているが、そこに自分で解説者の絶賛を織り交ぜた実況を入れる

解説者「出ました、ここでこうして先に手で泡立てておくことが肝心なんですね」
実況者「入浴後に汚れの残り方の審査がありますが、この方法が一番、汚れが落ちることが判明し、今はこの洗い方が世界のスタンダードと化しています」
解説者「彼女が編み出した、一番効率的な洗い方ですね」(※実際は美容師に教わった)
実況者「さてすすぎですが、いつ見ても見事な手さばき」
解説者「汚れの他に洗剤の残り方も審査されるのですが、彼女のすすぎ方だと毎回ほとんど検出されません」
実況者「この選手は肌が弱いんですが、それを逆手に取って完璧なすすぎを追究したんですねえ」

個人的にすすぎが甘いと痒くなったりするから、昔からそうやってるだけのことであるが、ここでは汚れとか洗剤とかの残り方審査があるなど、自分に一番都合のいい審査基準を設けるのがコツである
声はだいたい、オリンピックとかの実況解説の声色が当てられている、脳内で
実況はうまいNHKアナ風、解説はかつての第一人者で今は指導解説者の素人っぽい声の出し方の女性である

もともとは、すごく急いで風呂に入らないといけない時に、自分を急かす目的で始めた実況入浴だった
当時は入浴の仕方というよりタイムが重要視されていて、実況の文句もたいてい「すごい速さだーーー!!」とかだった(そしてそれはすごく効果があった)
今は主に風呂のかったるさを紛らすためのストーリーへと変遷を遂げているが、今でも早く風呂を済ませたい時は実況一択である

ちなみにこの実況、さすがに声には出していない
いないが、頭の中ではもう実況と解説がガンガン鳴り響いていて、うるさい
あと実況解説の2人は入浴中の映像を見ながら話しているが、基本的にこの競技は全裸で行われるため一般への中継放映などはされない、ていうか誰も見てない、わしの脳内競技なので

風呂上がりの掃除も審査対象

(2)意に染まぬ結婚を強要され城を逃げ出し、出で湯の森の中でたくましく生きる姫になりきる

読んで字のごとく、高貴の生まれの姫君なのに、なぜか狩りなどを行い自活できている(その辺は深く追究していない、風呂と直接関係ないから)
大体、乳母が姫君の利用する森の出で湯まで赴き、姫様に帰ってきてほしいと懇願するところから物語が始まる

乳母「姫様、かのお方ももう他の姫君とご成婚あそばされましたし、ここらで城にお戻りいただくわけには参りますまいか…」
姫君(石鹸で体を洗い)「乳母、そちの思いもわかるが、私はもはやこの森で生きていくと心に決めたのだ」
乳母「しかし姫様、このような里にほど近いところでお暮らしでは、今に里の者どもに見つかってしまいます、ましてやこのように湯浴みなど…」
姫君「ここは動物たちしか知らない隠れ湯なのだ、里の者でここを知る者はいない」
乳母「そうは仰せられましても…」
姫君「見よ、この泡立ち(と石鹸の泡を乳母に見せる)…森で得られるあの石を溶かし込まなければ、このような見事な泡にはならぬぞ」(※デタラメです)

こんなやり取りを繰り返し、やがて乳母は諦めて城に引き揚げていく
姫君が城を出たのにはもっと他の理由があるのだが、乳母にはそれを打ち明けていない
その理由についてはわしも知らない、誰か教えて欲しい

この姫君、気が向くとたまにこっそりお城に帰ってきて、お城の超豪華浴室で風呂に入る場合もある

乳母「姫様、お早くなさいませ、人に見つかってしまいます…!」
姫君「何の、新しい侍女を洗っているとでも申せ、しかし流石に城の石鹸は良い香りじゃ…いくつか土産に持って帰りたいものだの」(※姫君は図々しいところがある)
乳母「このようなものでよろしければいくらでも、ああどうか、お早く…!」
乳母は森に隠れて生きる姫君に帰ってきてほしいくせに、こういう時は城の人間から姫君を隠すのに必死である

そもそも森で自活ってどういうこと…

(3)何日も風呂に入っていない旅人になりきる

先日浮かんだ新しい設定だが、話運びは恐ろしく古びている

水も食料も底をつき、フラフラたどり着いた村の入口で、当地の権力者の侍女と出会い、あるじの屋敷に案内される
あるじは贅を尽くした屋敷に客人を迎えて、世界各地の体験談を聴くのが趣味
屋敷のほど近くには源泉があり、湯殿に温泉を引いている
その湯殿はあまりにも居心地がよく、滞在中の客人は丸一日湯殿で過ごす者が居るほど

旅人(シャンプーシャカシャカしながら)「あるじは普段どのようにしてお暮らしか」
侍女「このシャンプーやリンス、石鹸がこの村の特産で」
旅人「ほう、確かにこの香り、この泡立ちは格別だ」
侍女「なんでも、ご主人様のご先祖が、かつて森の魔女からレシピを伝授されたとか」
旅人「なんと…その魔女というのは、先ほど屋敷の裏に見えた森にいるのか」
侍女「…伝説に過ぎませんわ…」
旅人「…ふむ、しかし私も大変気に入ったよ」
侍女「あまりの使い心地に、滞在されたお客人が世界中で宣伝してくださるので、あるじも助かっております。この湯殿もそのために、お金に糸目をつけず設えられたのですよホホホ」
旅人「まさに素晴らしい湯殿だね!この石鹸、もし買えるものなら、これからの旅の伴としてぜひ幾つか譲っていただきたいが」
侍女「お客様はご滞在いただくのでお好きなだけ差し上げます。その後旅先でお入用の際は、一筆お知らせくださいませ。私共の商人は世界中に散っておりますので、直ちにお届けいたしますわ」
旅人「なんと有難い、しかしタダというのは申し訳ない、お値はいくらだね」
侍女「それは今夜のお食事ののち、あるじに何か旅のお話をお聞かせくださいませ、あるじはそれで満足いたします」
旅人「話?それだけでよいというのかね」
侍女「ハイ、この屋敷に辿り着けたお方というのは、もうそれだけで価値がおありなのです…フフフ」
旅人「!?」

旅人の運命やいかに

…みたいなことを考えているうちに、だいたい全身洗い終わる(なのでこの先の旅人の運命はよく知らない)
ここまで来れば勝ったも同然、その頃にはもう「どんなにかったるくても風呂を掃除せずには出る気になれない」のモードにシフトしているので、くだらない物語で無理やり乗らない気をねじ伏せなくても、身体は自動的に動く

かくして今夜も無事、何とか気を紛らわせて入浴を終える
風呂から上がってしまえば、その後の各作業についても風呂掃除と同じでなんかもう、入浴に付随している何かなので、かったるさもなく無意識に手が進む
なぜ入る前と入った後でこうも印象が違うのだろう、風呂掃除と風呂上がりの保湿&ドライヤー…
風呂掃除は別のタイミングでやる人や、風呂上がりの保湿は顔程度で済む人、髪も洗いっぱなしで問題ない人などはまた、違うんだろうか

とはいえ、風呂に入るまで、その一歩が踏み出せない問題の方は、未だ解決策を見出だせず…
なんかいい方法あったら知りたい